学力と道徳

昨日帰りの電車の中で、学力と道徳 。 これを考えさせられる場面に遭遇した。

混んではいなかったが、優先席に座ったガリ勉風の眼鏡をかけた、いかにも、ガリ勉風の高校生か浪人生。 今時のおしゃれなどほど遠い。 僕の高校生時代よりダサい格好。 まっ、風貌はどうでも良いのだか……

この男子学生。日本史の教科書を声を出して読み続けていた。 はっきり言ってやかましい。 僕は注意することはしなかったが、結構うっとおしい という感じでした。

次の駅で乗ってきた20台半ばだろうかまだ社会に出て数年ぐらいの男性サラリーマン。 この男性は音楽をイヤホンで聞いていた。

しばらくするとこの男性が、その学生に語気を強めて注意したのだ。

『お前！ うるさい！ ここは電車の中だ！ 自分の家じゃないんだぞ！』

おっ、なかなかいい事いうじゃない！ とおもう僕を含めた周囲の方々。

すると、この学生、こう言い返した。
『何をいうんですか！？ うるさいのはあなたです。』と……………

えぇ〜〜という感じでしたね！ なんと、人の正当な意見を踏みにじる応対をする。 社会経験を積んでいる僕は男性サラリーマンの対応サポートの心の準備をはじめます。

で、この男性サラリーマン
『迷惑だから、次の駅で降りろ！ 全く、親の顔が見てみたい』とシャウトする。

全く正しいことをいう。 若いサラリーマン世代も立派なもんだと思う反面。 我が子供達も外で お前の親の顔がなんて言われていないことを祈る。

結局、ブツブツいいながら、その学生は徐々に声を下げ、最終的には静かに本を読み出した。

安心したのは、男性サラリーマンが暴力を振るわなかったことだ。 普通なら、ガキにあのムカつく話し方をされたら、いってしまうのだが。

それにしても、この学生。 最後まで詫びることをしなかった。 勉強が出来るかどうかは興味はないが、こういう道徳心が無い輩はどういう大人になるのでしょうか？ 世の中には色々な人がいるのに、自分しか見えていない。 困ったものだ。

それに対し、若い男性サラリーマン、あっぱれでした。 大学を出で、社会に出て、結婚して？ 色々な経験が彼にはあるのだろう。

なんかほっとした感じでした。